鹿児島ラーメンで美味い店というと天文館などの市街中心部に集まっています。しかし、郊外にも美味いお店はあるもんです。今回のお店は取材拒否のお店と言う情報もありますが、一体どんなラーメンを提供していただけるのか楽しみです。

　鹿児島市中心部から鴨池運動公園、イオンショッピングセンターを過ぎた県道２１７号線、にわ都市入り口の交差点を左折すると、ビルの１階にあるこのお店の看板が見えてきます。時間は１３：３０ちょうどお昼時です。駐車場は他の店舗と共同の様で、６〜７台は置けるようです。

　駐車場はやっと置けるほど、次々に人が入れ替わります。座席はカウンター１０席、座敷テーブル４人掛け４ケ程度。従業員は元気な挨拶のマスターと女性のホール担当３名と調理担当１名。店内はやや薄暗くいかにもラーメン屋といった内装。休日のお昼時ということで、にぎやかな店内です。

　ラーメンを中心にちゃんぽん、焼き飯、から揚げなどメニューは豊富。残念ながら餃子はありませんでしたが・・・。メニューは壁掛けのメニューのみ。ラーメン￥５５０はかなりリーズナブルです。大盛り、チャーシュー麺となるに伴い￥５０ずつアップします。
　鹿児島お決まりの大根の漬物を食べながら、ホール係りのおばちゃんにラーメンを注文しました。

　御主人はそば揚げで湯きりをし、手早く盛り付けます。湯きりの回数はそれほど多くなく、ざっと数回する程度。味の薄いラーメンであれば味のばらつきが出ますが、このラーメンは塩分やや濃い目のスープのようで、ちょうどいい味になっていました。
　具にはモヤシ、キクラゲ、チャーシュー、葱、もやしの上に錦糸卵と胡椒が振りかけてあります。これははじめてみました。香油は葱の揚げ油です。

　麺は1.3ｍｍくらいでしょうか。普通の太さのようです。おいてあった麺箱には「フクヤマ食品」と書いてあります。
　フクヤマ食品は鹿児島の有名店に麺を納めている製麺会社。HPには「鹿児島ラーメンとともに歩んできた会社です」とあります。
　ラーメン独特の風味が効いた麺で、茹で加減もちょうどよく、かみさんもお気に入りです。

　やや厚めに切ったチャーシューが２枚入っています。独特な風味があるのでこれは肩ロースの部分ではと思います。やわらかく煮込んであり、一般的な鹿児島ラーメンで出てくるような塩分高めのものとはちょっと違います。
　食べ進むとスープの底から刻んだチャーシューの隠しだまが出てきます。なんとも嬉しいですね。

　スープはやや白濁していますがあっさり系です。においは特に感じられず、旨味は十分です。胡椒がふんだんに使われており、スパイシー。隠し味の揚げニンニクがよく効いています。麺とのバランスもよく、塩分濃度もちょうど良いです。

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